・特別講演1)龍野 一郎 先生(千葉大学糖尿病・代謝・内分泌内科)
「米国における女性医療の進展」
10年前に米国チューレン大学で客員講師を勤められた時に、すでに米国では女性医療が政府主導の形で進行している実情を目にされた経験と、千葉県女性知事が誕生したことから、内分泌を専攻されている立場で女性医療の重要性を述べられた。現在、日本で流行っている、主に更年期女性を対象として女性スタッフが関わる「女性外来」とは全く異なった視点で、米国では小児から成人・老人まで幅広い年齢を対象として、女性の成長・発育・成熟・老化のあらゆる場面で、地域社会も巻き込んで女性の健康問題を取り上げている。今後のわが国における女性医療のあるべき姿を示していただいた。
2)Prof. Charles Teo (Centre Director, The Centre for Minimary Invasive Neurosurgery, Prince of Wales Private Hospital, Sydney)
「Management of Brainstem Gliomas」
脳幹部に発生したGliomaに対して、神経内視鏡を使用した摘出術について多くの症例を供覧された。良性腫瘍はできるだけ取るべきというコンセプトから、小さい皮切で低侵襲に深部の病巣を全摘する素晴らしい手術テクニック、良好な転帰を示された。