糖尿病を防ぐこと
健康な状態であれば、体内ホルモンの一種であるインスリンが、すい臓から分泌され、食物から摂取されたブドウ糖をコントロールして、血液の流れによって体内の必要な場所に送り込んでエネルギーに変えたり、蓄えたりしているのですが、インスリンが正常に機能しなくなると、血液中のブドウ糖があふれてしまうので、血糖値が上がってしまい、身体にエネルギーが送られないという状態になってしまいます。
血糖値が上がると血液の循環が悪くなるため、
- 糖尿病網膜症
- 糖尿病腎症
- 糖尿病神経障害
などの様々な合併症がおこりますが、その中に脳梗塞などの脳の病気もあります。
脳梗塞は、血糖値が高い状態が続いたことで、動脈内にコレステロールが固まって、こぶのようなものができ、血液の循環を悪くしたり、コレステロールのこぶが剥がれて、血管を詰まらせたりすることで、血管が破裂してしまうと発症します。
糖尿病を発症している人は、通常の人に比べて脳梗塞を発症する確率が倍以上高くなるため、脳の病気の予防のためには、糖尿病を発症させないこと、糖尿病をすでに発症している人は、注意深く身体をコントロールする必要があります。
糖尿病には
- すい臓の細胞が破壊された為に、必要な量のインスリンを作り出すことができなくなるインスリン依存型糖尿病や小児糖尿病と呼ばれることもある1型糖尿病
- 生活習慣や食生活が原因でおこることの多い2型糖尿病
があります。
日本国内での1型糖尿病の患者は、糖尿病患者のうちわずか5パーセントに過ぎず、ほとんどの患者が2型糖尿病であることから、糖尿病は生活習慣と食生活のコントロールによって予防するべき病気であるということがお分かりになることと思います。
肥満は、糖尿病に直結していますので、適正体重を保つようにすることが大事です。
体内でエネルギー源となるブドウ糖が血液の中に溢れてしまい、血糖値が高くなってしまうという病気です。