脳梗塞の予防法とは
脳梗塞は突然起こる病気で、脳卒中の約4分の3は脳梗塞が原因といわれています。
脳梗塞を予防するためには、そのサインを見逃さないようにしなければいけません。
脳梗塞とはどのような病気で、予防するにはどのような点に注意すればよいのでしょうか。
脳梗塞とは
脳梗塞とは、脳の血管が詰まったり、何らかの原因で脳の血流が低下して、脳組織が酸欠状態になったり、栄養不足から壊死(梗塞)してしまう病気です。
脳梗塞の原因は3つに分類されています。
- 「アテローム血栓性脳梗塞」…動脈硬化により発症
- 「心原性脳塞栓症」…心筋梗塞などでできた血栓が原因で発症
- 「ラクナ梗塞」…加齢や、高血圧で脳の細い血管が詰まることで発症
脳梗塞の予防は、魚を食べて生活習慣の改善が重要
脳血栓の原因で現在は、動脈硬化や心筋梗塞などが原因の脳梗塞が増える傾向にあり、生活習慣の乱れが、これらの大きな原因となっており、脳梗塞も生活習慣病の一つと考えられています。
脳梗塞の予防のために注意したい危険因子は高血圧、糖尿病、高脂血症、心臓病、ストレス、喫煙、暴飲暴食、肥満などです。
脳梗塞の予防で、とても有効なものが魚を食べたり、魚の脂を摂るということです。
魚の脂に含まれるEPA、DHAには血液が凝固したり、血栓を防ぐことに効果があり、血液中の脂肪・コレステロールを軽減し、固着を防ぎます。
魚の脂を摂るには、青背の魚のイワシ、サンマ、サバなどを選ぶようにします。
脱水症状で血液がどろどろになって血栓を起こすこともあるので、脱水症状には気を付けるようにしましょう。
血液をサラサラにする効果は、納豆、梅干し等にもあり、サンマの塩焼きなど、
塩分に気をつければ、和食は脳梗塞の予防にはとても効果のある食事と言えます。
脳梗塞の前触れに注意
脳梗塞の大きな発作が起こる前に、前触れの症状が起こります。
このことを一過性脳虚血発作(TIA)と呼んでおり、その症状は、
- 手や腕の力が急にぬけて、急に茶碗を落とすというようなことが起こる
- 急に足が動かなくなり、歩けなくなる
- 足がもつれる、まっすぐ歩くことができない
- 段差にひっかかったり、足先が引っ掛かり、階段があがれない
- 口から食べものをこぼす
- 顔の半分がゆがむ
- ろれつが困難で、喋りにくい
- 頭の中でわかっているのに、喋れない
- 相手の言うことが聞こえても理解できない
- 健忘症
- 視野の半分が急に見えなくなる
これらの症状がある場合は、脳梗塞の発作の前触れなので、医師に相談しましょう。